年代|17世紀初期頃
生産|ライン川流域
地域|フレッヒェン/ラーレン
寸法|H7.4cm
1600年頃のフレッヒェン(現ドイツ、ケルン近郊)、或いはラーレン(現ベルギー最東部ドイツ語文化圏)で焼かれただろうライン炻器です。
中世以来の地域周辺の様式美を継承しつつ、端正な造形には近世の到来を感じさせ、市井の人々の暮らしから立ちあがる絢爛に寄りすぎない素朴さにも惹かれるところです。淡い塩釉は慎ましやかで品があります。
欠けやヒビ、共直しは見当たらず、土臭さもありません。
気の利いた小さなカップをいつだって探しています。
ライン炻器について言えば、把手の付いた小筒というのは時代、地域を跨いでさまざま作られてはいたようで、書籍を複数横断して読み漁ってると掲載自体はあることが多いですが、大抵ほんの申しわけ程度で、用途についての供述は安定しません。恐らくはマスタードのような調味料用の容器だったものと考えていますが、絵画のなかに見つけることも稀ですし、それほど一般的ではない器だったのでしょう。
数十年来、蒐集家のコレクションだったもの。アムステルダムの知り合いの骨董商を介して手元にやってました。
