Curiosité / Item

Panier en Vannerie fine

 

18世紀頃から20世紀半ば頃までフランスで栄えたヴァヌリー(枝編み細工)の文化。柔軟で加工性に優れた籐を軸に、用途に応じて別材の枝、茎、藁も活用しながら、日常の生活道具が職人たちによって作られました。

個人的に好きで常々探しているカタチです。

質の高いヴァヌリー・フィーヌ。なんとも繊細ですね。他の籠類と比べても強度は弱く、実用性もあまり持ち合わせていませんが、作り手の込めた造形への想いが一層つよく感じられて、細部に垣間見える技術の粋に愛おしさを覚えます。道具としての風通しの良さも素朴でリュスティックな気配も残しながら、細やかで緻密な手仕事の妙を伝える装飾性がやわらかに香りたちます。

毛糸や針仕事のこまものを容れたのかしら?

推定19世紀末頃。

 


 

約 径21.5  / 丈8 センチ

(ご売約済)

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