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Curiosité / Item

Gourde de Berger du XIXe Siècle

 

 

19世紀の革製水筒です。

旅人や労働者の喉を潤すために古くから存在した持ち運び用の水筒ですが、凡ゆる人々にとっての必需品であったからこそ、地域や身分毎の差異がめいめいの風土性を詳らかに伝えてくれるように思います。

例えば富裕層の旅用水筒は、主には陶製であったことが知られていますが、今回紹介の革製のそれは、フランス中部の山岳地帯で羊飼いが作り用いたものです。

質実とした堅牢で丁寧な作りと、実際の生活のなかで使われ色褪せやれた具合。自然と対峙し動物たちと共生した、世界最古の職業とも呼ばれる彼らの生活をそっと垣間見るような、使い込まれた日常道具の美しさに見惚れてしまいました。どうしても見捨ておくことはできませんでした。

 


 

約 幅18 / 奥行き6 / 紐含まない丈33 センチ

(ご売約済)

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