menu
近世西洋、青の陶器
白の錫釉陶器と存在を対にするようにして、ヨーロッパ大陸の一部地域や窯において青の陶器が作られました。 16世紀、イタリア半島のマヨリカ焼きに端を発し、ペルシアから輸入された酸化コバルトを主たる顔料にして、同地域のラピスラズリを思わせる濃青色の陶器、或いはシリアやエジプトの中東ガラスを憧憬しながら、各国・地域で独自に発展と変容をしたとされます。東洋の影響が色濃い白錫釉の器々とは異なるニュアンスを纏った古陶です。
更に詳しく読む
中世後期、高品位なワインの嗜み
中世後期、1350〜1500年頃のライン炻器より、貴族や聖職者といった当時の上流階級の家庭でワインを嗜むのに用いたとされる、とても珍しい小さな平型の深鉢です。 ドイツ西部、ライン地方窯業の中心地であった街ジークブルクで作られただろうもので、納品地のオランダにて発掘されました。かのピーテル・ブリューゲルが農民たちの傍らに大量に描いたライン炻器群を見ても判るとおり、近代に至るまで、ヨーロッパにおいて民衆用の酒器は大ぶりな作りであることが常でした。まさに彼が題材としたように、日夜踊りながら、呑み愉しんでいたことでしょう。
更に詳しく読む
News : 5月の営業日時
5月3日(金祝日) 10時 − 19時 5月4日(土) 12時 − 19時 5月5日(日) 12時 – 19時 5月6日(月祝) 12時 – 19時 5月7日(火) 12時 – 18時 5月8日(水) 12時 – 18時...
更に詳しく読む
News : couperin de debut d'été 2024
2024年、初夏のクープランは、5月3日(金祝) より営業を始めます。 ヨーロッパで仕入れた新着のアンティークが並びます。 お時間ありましたらご覧にお越しくださいませ。ご来店お待ちしております。  ...
更に詳しく読む
Gobelet en Argent Massif
熱伝導率に優れており、注いだ液体の冷たさが、器を持つ指の先、飲むときの唇にほとんど干渉がなくダイレクトで伝わります。飲み物の「冷たさ」を愉しみたい場面では一日の長があります。純銀製のカップ。19世紀末、フランス。
更に詳しく読む
Verre de Lustre
高い場所から吊るして灯りをとるに際して、輪にはめて固定できるよう意図された側面の突起構造が、今の目には装飾性として美しく写ります。18世紀後期〜19世紀初期頃、フランス。教会や修道院のキャンドル用ガラス器。
更に詳しく読む
Petit coffret en bois vers 1800
農耕ができない厳しい冬籠りの時期に、女性は羊毛紡ぎをし、男性たちはさまざまな手彫りによる木工調度品が作ったといいます。18世後期〜19世紀初期頃、フランス・アルプス。手彫りのちいさなコフレ。
更に詳しく読む
Panneau gothique du XVe Siècle
経年した古材の肌艶は雰囲気があり、朽ちて剥落した全体からは仄かな詫びしさも感じられます。様式特有の仰々しさが経年により抑制されており、品のある素朴にぐっと心を惹かれました。15世紀、ゴシックパネル。
更に詳しく読む