Verre de Lustre

18世紀後期〜19世紀初期頃、フランス。

教会や修道院といった場所で用いられたキャンドル用の古手のガラス器です。

高い場所から吊るして灯りをとるに際して、輪にはめて固定できるよう意図された側面の突起構造。今の目には装飾性として美しく写ります。上部から眺めたときにぐにゃりと歪んだ口縁には、愛らしさも感じられます。

突起は工程をわけて付設されたものではなく、宙吹き一発で全体が成形されています。簡易で潔い生活道具ならではの仕上げから職人の手跡や不均一な揺らぎが垣間見える、ごく好ましい佳品です。

状態から寸法、手取りまで大変よく、平面に置いてのぐらつきはないため、食器使いもしていただけます。ちょっと特別な日常のビアグラスとして。しつらえのアクセントになる色ガラスの美質を生かし、ショットグラスやリキュールグラスの横に添えるチェイサーとしていただいても素敵だと思います。

約直径8 / 口径6.5 / 丈9センチ

(ご売約済)