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Items / Pottery

Plat en Terre de fer

 

モダンデザインの萌芽が見えるモデリングに、古いフランスのクラシックを感じる良質な半陶半磁というマテリアル。使い込まれた白釉の古色もいい雰囲気です。

地厚の陶胎と陰影的なリムデザインの凹凸。細かな部分も造りが秀逸と感じます。
初見の一品でしたが、ありそうでない素敵な器ではないでしょうか。

シャルキュトリーにフロマージュ。そんな盛り付けが映えそうですね。

刻印はありませんが、恐らくはディゴワン&サルグミンヌ、あるいはその近郊の窯で作陶されたものかなと推測します。

計4枚入荷しました。お好きな備考欄にて申し付けください。

A →  SOLD

 

 

Terre de fer (テールドフェール)

技術的・技法的というよりは、商用的な言葉としての側面のほうが強いため語義は多岐にわたり、厳密な定義付けをすることは難しいですが、1800年代初期までの繊細なファイアンスフィーヌ陶器の少量生産を経て、1800年代半ば以降に台頭する市民社会に向けて量産されるようになった、より実用的で磁器質の強い陶器(半陶半磁器)のことを指してフランス語では「テールドフェール」と呼びます。

それ以前の陶器に比べると、主原料である粘土に磁器生産に使われるカオリンや長石がより多く加えられ、釉薬はホウ砂が主原料となっています。

生産者の匂いが感じられる不均一な施釉や経年による貫入といった古い陶器ならではの不安定さと、ある程度量産化が整備された時代の陶器ならではの実直な佇まい。双方が同居した過渡期的バランス感覚は、今の暮らしに溶け込んだときに、無理のない心地よさを生んでくれるなと感じています。

クープランの定番品です。

クレイユエモントロー、ショワジールロワ、ジアン、サルグミンヌ等々。当時のフランスにおける陶器製造の中心にいた様々な陶磁器窯で、多様なテールドフェールの器が作られました。

 

 


 

Size: φ26.5 cm

(ご売約済)

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