Glassware / Item

Verrerie à Paris “SAXE”

 

クープランとして初めて仕入れた現行作家・職人のグラス。

15-18世紀末までのヨーロッパの古いガラスからインスピレーションを受けて作品制作を続けている現代パリの、とある小さなガラス工房。あるときはアンティークグラスを写した器を作り、またあるときは古い時代の意匠を取り入れながらも実用性に力点をおいたモダンな器を作る。「インスピレーションの出発点はイタリアルネサンス、またガラスは火と食卓の歴史なのです」。そう話し、当時の芸術、職人たちの成形工程・技術への飽くなき探求と真摯な取り組みを続けながら、現代性もまた有している彼らの作品。地に足をつけならがも、軽やかに時代を往き来している姿がとても素敵だった。

ガラスを通じて「voyager dans le temps (時間旅行)」して欲しい、という言葉はとても印象的でした。

職人性と作家性が均衡し、無理なく共存しているところが心惹かれた所以です。

アトリエに並ぶ沢山の作品の中から選ばせてもらった「SAXE (サックス = ザクセン)」のモデル名を翳したウォーターゴブレは、15-16世紀のボヘミア、或いはライン渓谷のヴァルトガラスの意匠を、現代的にリファインした一品です。

(ご売約済)

Related posts

テキストのコピーはできません。