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Glassware / Item

Verre Bourguignon vers 1750

 

1700年代中葉、フランス中〜北部のワイングラスです。

古いガラス器の儚さを醸しつつ、宙吹き成形ゆえの僅かに傾いだ造形には、やわらかで長閑な印象も受けます。貴金属が含有したことによる仄かな灰みとボウル側面の気泡にも雰囲気があり、小さな器ですが、古い田舎工芸品の魅力がグッと詰まっている佳品だと思います。

当時、富裕層の食事にグラスがテーブルに並ぶということは稀で、家人や客人は、飲みたい場合に都度使用人から給仕してもらうことで、新鮮な状態のワインを嗜んでいました。小さな寸法はそうしたかつての生活様式が反映しています。ガラス製造がより世俗化し、器形や寸法にバリエーションが増えていくのは1770年頃以降とされていますが、それ以前の古手の作りです。

適性容量20ml程。ハーブリキュールや果実のオードヴィが似つかわしいですね。

腐食や剥離が見られることも多い18世紀以前のガラスですが、保存状態がよく、大変良好な状態です。

 


 

口径4.5 / 底部5.3 / 丈10.7 センチ

販売価格(税別)
¥20,000
Stock:1点

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