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Glassware / Items

Antique Baccarat “Gobelet gravure 5588”

 

1900年代初期、アンティークバカラのゴブレ。無駄のそぎ落とされたニュートラルなプロポーションと、さりげなく添えられたクラシックな意匠の美しい調和。グラスウェアという特性上、フォルム、エッチング、サイズ等の組み合わせで数多のバリエーションが存在するアンティークバカラですが、現代に寄り添う器として最良なカタチの1つと感じます。

中世以来フランスの伝統装飾として王家の紋章にも取り入れられた「フルールドリス」 (図案の起源は諸説ありますが、ユリ/アイリスの花とすることが定説) が繊細にあしらわれています。

妥協を感じない工芸品としての確かな完成度の高さと、ガラスの厚みの違いや飲み口の処理跡に垣間見えるかつての職人の気配。凛としていて軽やかな、アンティークバカラこそがもつバランス感覚は、やはり白眉です。

小ぶりながらも気持ちよきサイズ。エッチングの表情を愉しむなら、透明度の高いドリンクを注ぎたいですね。朝の柔らかな自然光のなかでウォーターグラスとして、あるいは夜時間にウイスキーのトワイスアップなんていかがでしょうか。

 

Baccarat (バカラ)

世界で最も名高いクリスタルガラスのラグジュアリーブランドとして知られるバカラ。

その歴史の始まりは、1764年、フランス王ルイ15世に認可され、ロレーヌ地方のバカラ村に設立されたガラス工房です。1816年、現在でもバカラと並んで称されるクリスタルガラスのブランド、サンルイとの一時的な合併時に技法を学び、最初のクリスタルガラスを工房にて製造。その後、1800年代半ばまでは合併、或いは流通提携を続けますが、1860年「バカラ」として正式に商標登録。現在までその歴史が続いていくこととなります。

デザイン、モデリング、ホットワーク(ガラスの吹き上げ作業)、コールドワーク(カッティング、装飾作業)。あらゆる工程に、超一級の職人の仕事が介在した惚れ惚れする程に素晴らしい作りの工芸品。

クープランでは、そんなアンティークバカラの中から、美しくも現代的な風通しの良さが感じられる、上品な絢爛さを纏った品を厳選、紹介しています。

 

Crystal Glass (クリスタルガラス)

清らかな透明感、美しい輝き、高音の澄んだ音色。まるで天然の水晶のようなであることから、その呼び名で呼ばれるクリスタルガラスは、特に西洋では、装飾芸術としてガラスの価値を高めた存在です。

通常のソーダガラスより硬質で、溶解温度も低く抑えられるという特徴から、繊細なカットやグラヴィールをすることができますが、その成形には高度な知識や技術が必要です。

例えば歴史ある工房では、火を用いてクリスタルを吹く作業「ホットワーク」と、製品を研磨しカットや装飾を施す「コールドワーク」の、それぞれの工程に専門の職人がおり、フランスが世界に誇る著名なクリスタル工房バカラやサンルイは、同国の最優秀職人 M.O.F. (MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE ) を多数輩出しています。

高品質なクリスタルガラス成型は、まさに伝統と技術の結晶です。

(ご売約済)

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