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Glassware / Items

Carafe de Bourgogne

 

18世紀半ば〜19世紀初期頃、ブルゴーニュ近郊。ワイン、或いは水用のカラフェです。

モール(型)で筋を入れ凝固する前に吹き上げ成形した、波打つガラスのテクスチャ。光を浴びて、見る角度によって濃緑から薄緑へと変化していくグラデーションがとても綺麗です。

同時代の似た器としては、オランダのオニオンボトルが知られますが、纏う気配は異なっており、また口縁が栓を嵌める設計にはなっていないことからも、あくまで保存用器ではなくテーブルウェアとして作られたことがわかります。当時の地方部の工芸品としては高品位な作り。思い浮かぶのは、樽から注いだワインを家事使用人が主人に供している、そんな食卓景色でしょうか。

実物・書籍を問わず殆ど見たことない器です。古手のモール吹きガラスとしては、たとえばノルマンディー地方のシードル用ピシェと比べると、より質実とした素朴さがありますが、確立した土地のスタイルに則ったものではない、どちらかと言えば独立的に存在した工房で作られたものだろうと推察します。

ふっくらとした柔らかさに品のある佇まい、古い時代の個人性が心地よい穏当なノーブル。

フランス地方部の希少なユニークピースだと思います。

 


 

約 径18 / 丈22.8 センチ

販売価格(税別)
¥80,000
Stock:1点

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