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Items / Pottery

Saint-Amand-en-Puisaye Pichet à Vin

 

砂岩を含有した粘土を用い焼成した特徴的な製法はフランスでは「グレ = Grès」と呼ばれます。砂岩製の陶磁器、ストーンウェアの一分類です。紹介の品は、14世紀以来、北フランスのグレ製造の中心地の1つとして栄えたサンタマン・アン・ピュイゼの水差しです。

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砂岩製の陶磁器は防水性が高く、主たる顧客が地方部で農業を営む市井の人々であったこともあり、コストの掛かる施釉はせず、素焼きで仕上げられることが多いです。そんななかで、無釉の焼き締めである備前焼のような胎土にフランスらしい朗らかな褐釉が施された、独特のコントラストの妙に惹かれて手にとりました。意図せず生まれただろう釉の焦げにも滋味が感じられます。

19世紀末頃にワインを注ぐことを想定して作られたものです。

必要最低限の機能的意匠を備えつつ、造形は素朴。質実とした無骨な佇まいですが、彩度を抑えた褐色ととろりとした釉垂れが、器に色気を添えてくれているように思います。

オブジェとして、置いておくだけでもきっと絵になりますね。

 


 

約 幅20 / 奥行き18 / 丈21センチ

販売価格(税別)
¥30,000
Stock:1点

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