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Items / Silverware

Cuillère à Café en Argent Massif

 

19世紀の純銀スプーンの紹介です。

1800年代半ば以降の貴族趣味再興の気配を漂わせながら、どこか抑制の効いた装飾性や端正なプロダクト的佇まいからは、当代市民社会における実直さ、慎ましやかさも同時に感じられます。

文化、歴史の狭間の浮遊感というのでしょうか。こうした均衡を保った古物にこそ、個人的にいつも心惹かれます。ナポレオントロワ様式を踏襲したエングレーヴィング。かつての職人仕事の匂いとクラシックな印象が、心地よく現代の暮らしに溶け込みます。

薄手で軽やかな作りは純銀成形でこそ得ることができる魅力ですね。

当代フランス銀器の美質が詰まった、とても上品な一品です。

 

Argent Massif (純銀器)

素地に別の金属を殆ど使うことなく、純度の高く成形された純銀器。輝きや肌触り、食器やグラスに触れたときの響き、繊細な造形。19世紀半ば以降、ヨーロッパの家庭やレストラン、ホテル等さまざまなシーンに所謂シルバープレート(真鍮や洋白等の下地を銀で覆った銀)が普及しましたが、純銀器は変わらず一握りの人々のための高価な品物でした。

 

L’argent massif en France (フランスの純銀器)

クープランで主に紹介をしている19〜20世紀初期頃のフランスの純銀 (=Argent Massif) には2つの種類があります。

純度95%のプルミエ ティトル (1er titre)、純度80%のドゥズィエーム ティトル (2e titre)。ごく柔らかな素材であることから純銀であっても、銅などの別の金属を素材を少量だけ混ぜて成形をされるのが通例で、その純度に応じて呼び方が異なっています。性質上プルミエがより柔らかく、ドゥズィエームはより硬質になり、用途に合わせ使い分けられました

見分け方はフランス国内で統一して使われていた刻印。例えば1838年から1900年代半ばまでの純銀器にはミネルヴァ (ローマ神話の女神) の横顔の刻印が打たれており、その横に一緒に刻まれている数字「1」「2」を見て、純度を判断します。或いは、アクセサリー等の小物類には猪や蟹の刻印が打たれており、こちらは純度80%であることを保証しています。銀が資産の1つとして捉えられていた時代の名残を組んで打たれた保証のための刻印が、作りの詳細を知る手がかりとなります。

 


 

銀器の普段の使い方とお手入れ方法

銀器は使っていると空気に触れて色がくすんでいきます。

・洗ったあとはできるかぎりすぐに拭いてあげてください。
・毎日と言わずとも定期的に使ってあげることが大切です。

黒ずみが気になるときはお鍋に熱いお湯を張り、アルミホイルと重曹を入れ銀器を浸しください。銀が輝きを取り戻します。またこの方法であれば、銀器の量が増えても、手間が増えずにお手入れいただけると思います。それぞれの銀器は重ねずに離していただいたほうが、効果は出やすいです。

※鍋はアルミ以外の素材を使用してください。
※シルバーナイフについてのみ、ハンドルとブレードの接合部がニワカという熱に弱い糊で接着されているため、上記方法には注意が必要です。

説明をすると面倒な素材に聞こえますが、実際は想像よりずっと気軽に使っていただけると思います。ぜひ暮らしのなかで程よく気をかけてあげながら、銀器と付き合ってみてください。

(ご売約済)

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