Item / Pottery

Plat en Faïence décor Camaïeu Ocre XVIIIème

 

オランダを通じて伝播してきた中国磁器はフランス各地の陶磁器生産にさまざまな影響を及ぼしました。カマユー・ブルー(camaïeu bleu)と呼ばれる藍による単彩画法は、18世紀にその影響下で流行し、やがて同国に根付いていくことになる絵付けのスタイルですが、フランス南部、南西部では程なく、藍に留まらず、古くから当地で採掘されていた赤土の顔料オークル(camaïeu ocre)による絵付けが試みられるようになります。

燦々と降り注ぐ陽光と乾いた大地。例えば黄土の岩肌の上、赤褐色の建物が並び立つヴォクリューズ・ルシヨン村の美しさにも象徴されるように。

顔料オークルには、気候風土を反映し育まれてきた南フランス固有の文化が宿っています。

18世紀初期、フランス南西部。トゥールーズ近郊(トゥールーズ、アルデュ、オーヴィラール等)のファイアンスリーでの作陶品(推定)。

太めの筆で描かれた穏やかなタッチと灰みを帯びた古色豊かな陶肌の均衡。

端正な美しさ。大らかな佇まい。

(ご売約済)

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