Item / Pottery

Plat en faience du Nord

 

パリで見つけた18世紀の古いファイアンス。

リムの刺繍装飾、ランブルカン(Lambrequin = 建築物のカーテンの垂れ飾り)と見込み中央に配された朗らかな花束。東洋陶磁やデルフト焼の影響下で、ルーアンやリールといった街を中心として流行し描かれた、北フランスの伝統的なスタイルによる一品です。

灰みを帯びた素地、甘手のやわらかな貫入に添う施釉単彩技法による彩度を抑えた素朴な藍。

決して上手とは呼べない陶工の技量が、カタチの歪みや下絵付の滲みに垣間見えますが、寧ろそこに気候風土のなかで日常的に育まれ作陶されたであろう民の器の健やかさと愛らしさを感じます。

日本の住環境に馴染む小さめの寸法というのもまた嬉しいです。

 


 

Size: W28.7 D20.6 H4.5cm

状態: 釉の剥がれはわずかに見られますが、割れや欠けはなくごく良好な状態です。

(ご売約済)

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