menu

Items / Pottery

Tasse en faience XVIIIème

 

一般的なファイアンス陶と比べると、ごく繊細な作陶感。口縁や高台の処理や、取手の成形に、当時の陶工の良質な手仕事痕を見ます。陶土も柔らかで、非常に軽いです。

対して絵付けに感じるのは、どこか気の抜けた牧歌。東洋陶磁の影響を受けながら、その筆致は自由気ままで、自然という現実の描写を行いながらも、空想的な気配を漂わせています。

方向性を異にした材質美と装飾美の均衡が心地よい。
洗練されていった田舎的工芸。18世紀らしい一品です。

作陶はおそらくフランス南部。

口縁に僅かな釉剥がれはありますが、状態も全体としてごく良好です。

 


 

Size: W9.1 D7.2 H7cm

(ご売約済)

Related posts

テキストのコピーはできません。