Item / Pottery

Assiette Blanche Bordeaux 1845 – 1865

 

地味で何てことないように見えて、固有の魅力が宿るマニアックだけれど魅力的な一品。
1845〜1865年頃、ボルドー窯の初期テールドフェールの白皿です。

ガラス質を帯びた白釉掛けは品よくまろやかに。リムは端正な印象を一層生む幅が採られ、各部位はやわらかさを残しつつもエッジを効かせ端正にこまやかに仕上げられています。前時代のファイアンスフィーヌや英国陶器の流れを未だ微かに残した、新しい時代を象徴するテールドフェール陶器。加えて他の窯とは異なる。ボルドー窯固有のニュアンスと佇まい。絶妙な塩梅に心惹かれます。

背面には三日月の「D.ジョンストン陶・ J.ヴィエイヤール社(D. Johnston grès J. Vieillard & Co)」刻印。

 

Bordeaux – Jules Vieillard et Cie / ジュール・ヴィエイヤール・ボルドー

ジュール・ヴィエイヤール社(Jules Vieillard et Cie)。ジュール・ヴィエイヤール・ボルドーとも呼ばれます。1835年、イギリス人のデヴィッド・ジョンストンが、多くの職人達を引き連れボルドーの街に開窯したのが歴史の始まりです。その後1845年に後継者として、ジュール・ヴィエイヤールが会社を引き継ぎ、社名を改め、1895年までその歴史は続きました。パリ万国博覧会で賞を得るなどした、フランス南西部を代表する、当代随一の陶器窯です。

 


 

φ22.7 × H2.7cm

(ご売約済)

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