menu

Items / Pottery

English Creamware Coffee Cup

 

1800年前後頃の英国、スタッフォードシャー近郊、或いはリーズ。
クリームウェアのコーヒーカップです。

生成りの下釉に、朗らかな山吹色を重ね掛けした二層仕立ての色彩に、均衡整ったカタチの精度と薄く軽やかな焼成感が、当時の英国の近代性を伝えてくれます。他方で上がりはやや甘手。全体には細かな貫入が走り、陶胎は経年により柔らかな染みを帯びています。本来備わっていたであろう鮮やかさが抑えられた、小慣れて落ち着いた印象にこそ個人的には好ましさを覚えました。

また実はこちらのカップは大判の金彩が描かれてた絵付け陶器でしたが、原型を留めない状態となっていたため、全て剥がしたうえでの紹介をしています。

職人の本意とは呼べないかもしれませんが、要素の絡み合って生まれた素朴さと愛らしさのニュアンスは、現代の生活にも自然と馴染んでくれるもののように思います。指当たりの考えられた丁寧な設計で、注げる分量(約100ml)もちょうど良いです。近代の英国工芸の実験精神と古陶器の味わいを、日常のなかで合わせてお愉しみいただけましたら。

 


 

Lip φ6.5 / W8.7 × H6.3cm

A・Bと個体差がございます。
画像をご確認のうえ、希望がございましたら注文時に備考欄に書き添えください。

(ご売約済)

Related posts

テキストのコピーはできません。