menu

Items / Pottery

Vaso Ceramica di Grottaglie

 

19世紀末頃、イタリア半島の南東先端、プーリア州グロッターリエの古い食料保存壺です。

(地図 click!)

西洋の中心から外れた立地で、時代の流行やスタイルに捉われず、ただ日常に用いることだけを考えて作られたであろう地産地消の陶器。柔らかな多孔質のテラコッタに素朴で淡い施釉。粗野ながら温もりを感じる、その印象は、食材の宝庫と呼ばれる同地の郷土料理を思わせます。素材そのものを活かして手をかけすぎずに仕上げる感覚です。

使い込まれた具合からは生活の気配が垣間見え、剥釉や傷、欠けも経緯を踏まえれば愛おしさに変わります。決して完成度の高い上がりではありませんが、土地の気候風土と感応し合い育まれた固有性、リズムに耳をすませたいと感じたくなる佳品です。

 

 


 

約 口径13.5 / 底部径 9.5 / 丈18.5 センチ

(ご売約済)

Related posts

テキストのコピーはできません。