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Items / Pottery

Plat à Gratin ou Terrine

 

1900年頃、北フランスの耐熱用調理容器。

ごく厚手な陶胎の無骨でタフな佇まいに、見込みと側背面でツートンになった施釉の渋みある色彩ニュアンスはどちらかと言えば曖昧模糊としていて優しく、その塩梅にすっと惹かれました。

小ぶりな寸法で、持ち手も付いていない無加飾の簡素な上がり。条件を絞っていくと、ありそうで意外とないものだなと気付きます。恐らくは多孔質ではなく目のかなり詰まった陶土。指馴染みはしっかりとしています。

なんてことないと言えばなんてことはありません。けれど日々の生活を営むなかでは、こうした気の置けない古い民陶が手元にあることは、何より心地よいものだと感じます。

 


 

径21.2 /丈8.3 センチ

(ご売約済)

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