Item / Pottery

Luneville Assiette Torsadé

 

20世紀のリュネヴィル社。螺旋模様の白釉リム皿です。

フランスらしい可憐なレリーフながら、甘過ぎずシックなニュアンスがあり以前から好みな意匠です。半陶半磁の実直でやわらかな釉調の白に、装飾を愉しみつつ、長く手元に置いても飽きのこない器としてのバランス感覚に心地よさを感じます。今回はディナーサイズ。肩肘は張らずとも気の効いた洋食屋のような、そんな食卓景色に似つかわしい、カジュアルでいて上品な一品です。

 

リュネヴィユ(Luneville )

1728年にジャック・シャンブレットがフランスのロレーヌ地方で開窯し、その後経営権の移譲や合併など様々な変遷を経ながらも、1981年まで生産が続けられた陶磁器窯。

リュネヴィルとしての生産がもっとも盛り上がったのは1900年代。ヨーロッパでも屈指の陶器会社として、多くの陶磁器が生産されました。1758年に同じ経営者のもとで作られたサンクレモン(St Clement)の製陶所と併せて、リュネヴィル・サンクレモンとも呼ばれます。

クープランで主に紹介をしているのは、比較的作陶環境が安定し、かつ古陶としての雰囲気も感じられる、1800年代後期〜1900年代初頭頃のテールドフェールの器。リュネヴィルは、1892年、創業者のシャンブレットの亡くなった後、事業を引き継いだケラー家とゲラン家による一族運営が経営拡大をするかたちで法人化しケラー-ゲラン社 (Keller-Guerin)となりますが、その時代以降に作陶された器が中心です。

また、1700年代後期〜1800年代初期のファイアンスフィーヌ、及び1840年前後頃のファイアンスフィーヌともテールドフェールとも呼べない固有の雰囲気を纏った陶器もリュネヴィルには存在しますが、それらは非常に希少です。クープランで紹介する機会が持てたのも数える程です。

地図(Click!

 


 

直径24 / 高さ2.2 センチ

(ご売約済)

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