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Items / Pottery

Petit Pot en Terre Cuite Vernissée

 

20世紀初頭頃、プロヴァンスのちいさな保存壺です。

当時、市井の人々が用いた日用雑器として、南フランスの蚤の市に数多並ぶ食料保存壺ですが、豊富に選択肢があるからこそ、一層厳選したいということを常々考えています。プロヴァンスの黄釉陶器としては落ち着いた彩度に、垣間見えるさらりと流れるような緑釉による一筆文様の控えめな印象に惹かれました。枷せた具合が素朴で愛らしく、上手のあがりとは言えませんが、気候風土が生んだ土地の気配や生活の匂いを纏いながら、本器固有の美質と個人的な親和性も感じたところです。

滋味は心地よく、現代の生活にもやさしく自然と溶け込んでくれるだろう佇まいの一品です。

 


 

口径11.5 / 底部径12.5 /丈12.5 センチ

(ご売約済)

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