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Items / Pottery

English Pearlware Cup & Saucer

18世紀後期、英国上質陶器。

初期銅板転写技法によるパールウェアの小さなカップ&ソーサーです。

素地にコバルトの顔料を用い、その上に白化粧をすることで実現した、繊細微妙な発色の美しさ。低音焼成による陶肌と極薄の陶胎が表現する洗練されたやわらかな上品さ。

パールウェアの作陶技法を、当時の陶工たちは中国釉と呼んだそうです。施釉のニュアンスや輪花型に藍絵というスタイルには東洋磁器からの確かな影響が見て取れまね。それでいてパールウェアというマチエールの美感と東洋的滋味の均衡からは、中洋折衷というよりは、羨望を近代的感性で昇華させた、当時の近代英国人独自のセンスを感じます。

ネルドリップやコーノ式でゆっくりと丁寧に淹れた深煎りコーヒーが注ぎたくなる。
そんな小さめの寸法が好ましいです。

ヘアラインは漆で継いでいるため水漏れもありません。
表面は転写柄に漆が馴染んでおり、佇まいも変わらず美しいです。

 


 

Size: Cup W7.2 × D6.2 × H4.4cm / Saucer φ9.8 × H2.8cm

(ご売約済)

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