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古いものを長く使い続けるヨーロッパには、文化の影を残した古物が未だに残っています。長い時間を経て今の時代まで残っていた古物が昔を知る頼りになり、そうして知った昔が今をほんの少し豊かなものにしてくれる。暮らしの道具として、ただ眺めるものとして、知識の源泉として。様々な角度から古物をお楽しみいただければと思います。
Huile sur toile du Harem
ヨーロッパでは数多見かける、それを生業にしていたわけではない(だろう)名の残されていない画家達のなかから、すっと惹かれる作品を探します。1900年代初期頃、オランダのハーレム近郊で描かれた油彩画です。
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Panneau gothique du XVe Siècle
経年した古材の肌艶は雰囲気があり、朽ちて剥落した全体からは仄かな詫びしさも感じられます。様式特有の仰々しさが経年により抑制されており、品のある素朴にぐっと心を惹かれました。15世紀、ゴシックパネル。
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Petit coffret en bois vers 1800
農耕ができない厳しい冬籠りの時期に、女性は羊毛紡ぎをし、男性たちはさまざまな手彫りによる木工調度品が作ったといいます。18世後期〜19世紀初期頃、フランス・アルプス。手彫りのちいさなコフレ。
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Gourde de Berger du XIXe Siècle
質実とした堅牢で丁寧な作りと、実際の生活のなかで使われ色褪せやれた具合。19世紀、フランス中部の山岳地帯からウブだされた羊飼いが作り用いた革製水筒です。
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Assiettes Ko-Imari ver 1700
凛花の器形で染付や陽刻もないシンプルな白磁というのはあまりありませんね。西洋古物を専門とする当店ですが、すっと手が伸びました。江戸中期、古伊万里の白磁長皿です。
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Platre Ancien
バルビゾン派の潮流を経て自然主義的な農村や田園風景に光があたり、無骨な男性の左手は、画家にとって愛で慈しむべき存在へと変わりました。かつてのアトリエの情景を思い浮かべながら。1900年頃、パリ近郊。石膏。
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Trivet en fer forgé
鍋や薬缶を添えるにおいて、最も合理的で簡素な作りながら、道具の特性としての無骨さと素朴な佇まいからは、古き鍛冶屋による精巧で細やかな職人仕事の感性が仄かに香り、ゆららかな鉄味にも味わいがあります。19世紀初期頃、古い蓮鉄製のトリベット。
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Bourse à Jeton
かつて賭博は富裕層にとって嗜みであり、またささやかな気晴らしでもありました。ブルス・ア・ジュトン。19世紀に代用貨幣を収納するために用いられた巾着袋です
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Petit Assiette de Delft XVIIème
シノワズリによる藍絵。描き手の東洋情景が生んだ見込みの有機的な草木模様に比して、均等なリズムで幾何学的に配されたリムの装飾趣向からは、西洋固有の啓蒙主義的美意識の工芸における萌芽も感じられます。18世紀、デルフト焼きの小皿。
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Panier de fromage suédois
西欧ではあまり見かけないこの造りが好きで、以前から扱ってきました。今回紹介の個体は枷せた木肌と抑えられた彩度が抜群に雰囲気があります。19世紀のスウェーデンで、木の根を編み成形されたチーズの水切り籠。
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Cuillère en bois XVIIIème siècle
眺め共鳴し、愛でていきたい。そんなささやかなコレクション。探しはすれど、なかなか見つからない古い木匙。恐らくは18世紀の造りと思しき一品は、パリの蚤の市で仕入れました。
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Panier en Vannerie fine
18世紀頃から20世紀半ば頃までフランスで栄えたヴァヌリー(枝編み細工)の文化。柔軟性があり加工性に優れた籐を軸に、用途に応じて多種多様な枝、茎、藁も活用しながら、日常の生活道具が作られました。推定19世紀末頃、繊細なヴァヌリーフィーヌ。
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English Vintager Chair
一にも二にも木肌の表情に惹かれました。長く座られ続けることでこそ生まれるとろりとした質感に、朗らかで素朴な佇まいが好ましいです。20世紀中葉、イギリスのダイニングチェアです。
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Petit Cadre Doré
線を繋いで構成された実直さで、余白をクラシックにさり気なく引き締める。さり気ない金彩は光を湛えながらも、華美に寄らず、むしろ素朴を感じます。19世紀後期頃、フランス。
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Tableau Nature Morte
器に盛り付けられた豊かな実り。細部の細やかさと全体のおおらかさ。描き手の想いがにじみでてくるような筆触には、名もなき無名の絵画の中庸でやわらかな包容力があります。1900年代初期、南フランス。
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Bracelet en Argent et ivoire
古いアクセサリーならではの空気感が魅力的ですね。純銀チェーンにアイボリービーズのブレスレット。大人の女性の腕元をさらりと彩る、静かで上品な1本です。
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Rat de Cave - Queue de Cochon
かつてのアールポピュレール、美しい民芸道具。18世紀 - 19世紀初期、ワインの貯蔵庫であったりの暗がりを灯すために作られ使われた、古い鉄製の燭台ラ・ド・カーヴです。
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Le romantisme
ロマン主義の芽生。控えめなエレガントさを湛えた、そういうブルジョワが生きた古き時代。 あるいは彼が社交場で聴いたのは、ショパンの弾くバラードやノクターンだったかもしれない。19世紀初期パリ、油彩。
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Petite Boite Huile sur Toile
ティータイムの茶箱から発展し、貴婦人たちのあいだで流行した「小さな道具(紙)箱」の文化。宝石等の装身具を仕舞い旅行に携帯していくこともあったそう。フランスの伝統工芸品カルトナージュの萌芽。
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Aquarelle au Bord de l'eau
岸には停泊した手漕ぎの木舟。遠くには佇む橙の帆と羽を広げた2羽の鴎。マジックアワーは切なくて温かい。描かれているモチーフを越えて、名の知られていない画家に惹かれ、彼が絵を描く傍らに座っていたいと空想する。E.リオタール(E.Liautard)。1900年代、フランス。
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Ours à Paris
色あせ、悴せ、生地はほつれ。それでも大切にされ刻んできた時間。 胴の不器用で懸命な直しも、そんな物語を伝えてくれますね。 健気にやさしく佇む。パリから届いたテディベア、1900年代初期。
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Mirror Mercure circa 18th Cencury
推定18世紀、英国から届いたメルキュールの金彩鏡。かせた古い金彩は、目を凝らすと細やかな小花柄が覗く。木彫り装飾は牧歌を感じる作りで、穏やかさがあり、そこに英国らしさを感じます。老練に素朴な可憐。空間を彩り落ち着ける、素敵な一品です。
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Joli petit tableau sur bois
漕ぎたたんとしている小舟と舟乗りの男たち。女性は帰りを待つ妻でしょうか。脇には櫂、アンカー、錨綱といった船具。海の向こうがわには、佇む大型船。両手に収まるくらいのちいさな木板に詰まった、豊かで心温まる世界。パリで見つけた油彩による素朴派を感じる板絵です。
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Ancien Plat en bois massif
南フランスで仕入れた美しい木皿。木という民衆的なマテリアルを、旋盤により端正的に都会的に仕上げた、その佇まいに心惹かれました。東洋的感性との親和を感じますが、西洋の古木皿としては、非常に珍しい印象の品。その塩梅に目を留めてくださる方がいらっしゃたらと思うところです。
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Nature Morte XIXème
ヨーロッパのクラシカルでごく基本的な構図を、彩度抑えて、描きすぎることなく素朴に丁寧に。 描き手の人柄が伝わってくるようです。パリから届いた果実の油彩画。19世紀。
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Compotier en bois d'Haute-Savoie
プリミティブなマチエールを統べる品性は、西洋の山岳地帯文化ならではのものと感じます。古き地域文化の奥深さの一端。オーサヴォワ近郊で市井の職人が木工旋盤と彫りを併用し仕上げた脚付きの果実盛り皿。推定18〜19世紀頃。
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Smoker's Bow Windsor armchair
パブや酒場で、パイプをくゆらせながらエールビールやコーヒーを嗜んだことから「スモーカーズチェア」の俗称でも知られるスタイル。実直でいて品のある佇まい。19世紀英国の美しいローバックウィンザーチェアです。
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Bol du Berger L'Année 1891(4)
ジャン=フランソワ・ミレーも好んで描いたオーヴェルニュ地方の羊飼いが、自身の生活のために土地の木を削り出し作り上げた19世紀末期の民衆芸術。良質な堅木による手彫り粥鉢と木匙。
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Tableau peinture ancienne signée P.Luiten
自然と対峙し、動物たちと共存する、世界最古の職業とも呼ばれる羊飼い。その脇に描かれているのは、羊たちの群れと、羊を率いる羊毛犬。夕暮れどきに羊を連れて帰る場面を描いたものでしょう。健やかで牧歌的な筆致は、描かれたモチーフと呼応し合う。暖かなを印象を湛えた1枚です。
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Ancien Bougeoir en Verre au Mercure
19世紀フランスの空気をそのまま現代まで運んできたような、クラシカルでエレガントな佇まいと、銀箔の経年剥離で生まれたゆららかで儚げなマチエールの均衡。美しいメルキュリゼ燭台の紹介です。
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Carreau de Delft XVIIème
18世紀、デルフト焼き。跳ね、駆ける犬。柔らかい陶肌、丁寧な筆致におとぼけた表情。なんとも素敵な塩梅ですね。ささやかな深みと牧歌を空間の片隅に
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Belle Huile sur Toile Nature Morte
たわわな実り。豊かな静物が運ぶ安らぎと愉悦。 季節を飾る。19世紀、油彩。
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Calvaire en bois d'Alsace
祈りとは静かで厳かなものであり、同時に日常の傍らに当たり前のものとしても存る。19世紀、市井の誰かの想いが込められた、木彫り多彩色のカルヴェール。
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18-19 Century Windsor Chair
地方の地主階級民の生活家具として生まれた17世紀を経て、中流階級の一般家庭、旅館やオフィスへと使用が拡大、浸透していった18世紀後期から19世紀初期頃の一品。美しい英国のウィンザーチェアです。
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Assiette en Étain
傷つき凹み歪んだ全体。使い込まれた時間が表情を作り、オブジェとして佇まう。プレーンな作りに細身のリムの品の良さにも心惹かれました。18世紀〜19世紀初頭、小さめが好ましいピューター皿です。
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André Verdet & Gilles Ehrmann "Provence Noire"
1955年発刊。詩人、彫刻家、画家であったアンドレ・ヴェルデが文章を綴り、サン・ポール・ドゥ・ヴァンスのホテル、ラ・コロンブドールでヴェルデに出会った若き写真家ジル・エアーマンがプロヴァンス地方の町や自然、人々を撮影した1冊。初版のみが存在する、希少な書籍です。
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Huile sur toile Marine Bretagne
控えめでやわらかい色彩感覚。健気な優しさ。少年心をくすぐられた、ブルターニュの海辺に浮かぶ一艇の小舟。海を描き続けた女性画家の日常景色。僕らは、絵を通じて、遠い異国の暮らしに創造的に共感する。
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Tabatiere époque Napoleonn iii
貴族や有産階級における嗜みでもあった嗅ぎタバコのための小箱、タバティエール。富を示すため、多様な細工品が作られため、その個性を比べることも愉しいのです。紹介は、ブルジョワ文化の芳香がするパピエマシェによる一品です。
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Petit Tissu Vichy en XIXe Siècle
南フランスで見つけた1枚。フランスではチェック織りを伝統産業としていたオーヴェルニュ地方の小都市からその名をとり「ヴィシーチェック」の名でも呼ばれる、19世紀の格子織り、コットンリネン生地の小さな切片。
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Ancien Tissu Coton Bleu Indigo
天然による草木染めの朗らかで華やかな色調。ふんわりとして柔らかな生地感。古布ならではのニュアンスと深みを纏いながらも、爽やかな雰囲気があります。推定19世紀初期。南フランスで見つけた天然インディゴ木綿の大判切片です。
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