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古いものを長く使い続けるヨーロッパには、文化の影を残した古物が未だに残っています。長い時間を経て今の時代まで残っていた古物が昔を知る頼りになり、そうして知った昔が今をほんの少し豊かなものにしてくれる。暮らしの道具として、ただ眺めるものとして、知識の源泉として。様々な角度から古物をお楽しみいただければと思います。
Verre de Lustre
高い場所から吊るして灯りをとるに際して、輪にはめて固定できるよう意図された側面の突起構造が、今の目には装飾性として美しく写ります。18世紀後期〜19世紀初期頃、フランス。教会や修道院のキャンドル用ガラス器。
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Verre à Bistrot vers 1900
状態やカタチのバランスを吟味し選び、紹介を重ね続けています。第一次大戦後の機械工業化前、市井のガラス産業が地域・村単位で残っていた最後の時代。1900年前後頃、フランスのビストログラスです。
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18th century England Twist Stem Glass
不透明な白い糸ガラスを螺旋状に編んだ繊細なツイストステムの装飾性。築的で清清とした感性で仕上げた近代英国らしい作り。1760〜80年代頃、18世紀後期の英国製ワイングラスです。
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Verre Bourguignon vers 1750
1700年代中葉、フランス中〜北部。古いガラス器の儚さを醸しつつ、宙吹き成形ゆえの僅かに傾いだ造形には、やわらかで長閑な印象も受けます。貴金属が含有したことによる仄かな灰みとボウル側面の気泡にも雰囲気があり、小さな器ですが、古い田舎工芸品の魅力がグッと詰まっています。
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Carafe de Bourgogne
モールで筋を入れ凝固する前に吹き上げ成形した、波打つガラスのテクスチャ。光を浴びて、見る角度によって濃緑から薄緑へと変化していくグラデーションがとても綺麗です。18世紀半ば〜19世紀初期頃、ブルゴーニュ近郊。ワイン、或いは水用のカラフェです。
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Pichet Normand En Verre Soufflé
アンシャン=レジームの時代、革命前の18世紀末頃まで、良質な森林とシダが豊富な内陸のオルヌ近郊を主に、かつてのノルマンディー地方には、固有の豊かなガラス工芸文化が存在していました。同地の古いガラス器の中でも象徴的な存在であるシードル用ピシェ。
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Bol suédois en verre soufflé
宙吹きによる不揃いの姿形に、揺らぎや傾ぎ。迫り上がった底面のポンテ跡も愛らしく魅力的です。古い時代の北欧に特有の器形。19世紀、スウェーデンの吹きガラスのヨーグルトボウルです。
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Verre à Pied Soufflé vers 1800
1800年代初期頃、古手の葡萄酒器です。マニファクチュアによる職人仕事らしい実直で良質な成形感。当時の市民階級の在りようを閉じ込めたような姿形は古物としての奥行きが深く、その滋味にこそ個人的には心を打たれます。
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Verre à Xérèz en verre soufflé
宙吹き成形ならではの気泡や揺らぎといった古い手仕事跡と、木型を用いたプロダクト然としたモダンな佇まい。1900年頃、フランスの小さなガラス酒器です。
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Baccarat Verre à Pied 1960
モダニズムの潮流を経てこそ生まれた姿形は、決して無機質さなんかではなく、使う人や空間にこそ目を向けて設計され、生活に溶け込み、匂いや気配を纏ってこそ本当の魅力を放つ有機的なものです。オールドバカラのステムグラスです。
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Baccarat Petit Verre Gobelet 1950-60
大胆なカッティングでありながら、同時に抑制が効いており、佇まいにはさり気ない上品さを感じます。現代の暮らしに生活道具として自然に溶け込む、穏当なラグジュアリー。モデル・タリランド。
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Baccarat Verre à Pied vers 1950-60
バカラ社。1960年代〜70年代初期頃。国際規格のテイスティンググラスの形状とも近しく、日常のワイングラスとして用いたい。常々探しており、生産数の多いモデルではないですが、今後も見つけられた折には紹介し続けたいと素直に思える、そんな佳品。
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Baccarat Verre Gobelet vers 1950-60
1950年代後期〜60年代、バカラ。白眉はモダンデザインの潮流が成熟期を迎えたなかで生み出されたロダクトの、美しくアノニマスな佇まい。潔い美しさが詰まった縦型のゴブレです。
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Verre à Pied vers 1750
底部に向かってまっすぐとテーパードした、真横から眺めたときの端正で潔いプロポーション。ステムは六角に面取りをしつつ内側を空洞とし、フットも縁を折り畳み円錐状とした古い時代固有の成形法を用いています。1700年代中葉、フランスの吹きグラス器です。
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Baccarat Verre Gobelet vers 1950-60
やや小ぶりですらりと細身な設計に親近感を覚えるのは、やはり自分が日本人だからなのでしょう。一口ビールグラスとしては勿論のこと、冷酒を注ぐも佳しと思います。推定1960〜70年代頃成形、オールドバカラの5オンスグラスです。
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Saint-Louis Verre à Pied 1960/70
雑味のないモダンでニュートラルなプロポーションのすらりとした立ち姿。 1950〜60年代頃、サンルイのステムグラスです。
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Petit Verre à Pied XIXe sècle
19世紀中期〜後期頃。素朴な全体のプロポーションに、上品なステムのファセットカットがアクセントとなった、小さなガラス酒器です。古きフランスを心地よく愉しんでいただける佳品。
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Champagne Coupe en Cristal vers 1900
研ぎ澄まされた機械工業的な緊張感と手工業的なやわらかで潤いのあるマチエールが共存した、この時代の作りのみで触れることのできる佇まい。1900〜30年代頃、フランスのクリスタルガラスとしてはごく初期のプロダクト。シャンパンクープ、及びソルベ用グラスです。
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Bocal d'apothicaire en verre soufflé
蓋部にフランスらしいクラシックな装飾性をささやかに備えつつ、器本体はシンプルな作りで、雑味を抑えた素朴な造形感覚が古ガラスの歪み、揺らぎといった手仕事による有機的な色気を一層引き立てます。19世紀、吹きガラスの薬草瓶です。
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Lumignon en verre souffle XIXème siècle
型を用いたマウスブロー成形によるプロダクト的な均整がとれた上がりに、ラフな吹き上げが生む揺らぎや気泡といった作為のない心地よいざらつきが混じり合う。1900年初頭ごろ、フランス。教会のキャンドルグラスです。
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Vetro del XVIII secolo
職人的精巧さを備えながら、漂う大らかさからは自然なイタリア半陶的気質を確かに感じます。イタリア人ディーラーから譲ってもらった、18世紀のガラス酒器です。
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Clichy Petit Verre à Vin 1870-90
パリに隣接する地域性もまさに感じながら、サン=トゥアンの蚤の市にて仕入れました。クリスタルリー・クリシー。工房の美質を存分に感じていただける、繊細優美な小さめのステムグラス。
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Baccarat “Service Forme 6185"
型吹きのゆららかなリブに空洞型ステム。中世のヴェネツィアンガラスのスタイルを、19世紀バカラ社の感性で昇華させた一品です。フォルム番号6185。アンティークバカラの小ぶりな白ワイン用グラス。
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Baccarat 1916 Gobelet pour Renaud
1915年、アルマン・ルノーに捧げられた工房による特注品。物語を所有する。生誕、結婚、或いは...、背景にどんな逸話が隠れているのだろう。オールドバカラ、カット番号7743。
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Antique Baccarat “Gobelet taille 5777”
さりげなく添えられた意匠の個性と、和洋問わずしつらえに溶け込む無理のないニュートラル。1900年代初期アンティークバカラ。カット番号5777、通称リシュリュー。
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Verre pour Liqueur à fond Trompe l'œil
ウイスキーやゴールドラムの琥珀色が一層美しく、とろりとしたガムシロップがそのまま凝固したようなニュアンス豊かなガラス胎の表情は、そのまま酒の肴にすらなるでしょう。19世紀フランス、トロンプ・ルイユのガラス酒器。
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Verre à anse en verre soufflé
ハンドル付きのガラス器というと、イギリスのデザート用パンチカップが思い浮かびますが、あちらが丸みを帯びて食器然のに対して、こちらは筒型なので、あくまで盃を想定していたものと思われます。職人の気まぐれの産物か、顧客の注文品か。1900年頃、フランス。
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1960's Baccarat Flûte à Champagne
リベラックのモデル名を翳したバカラのフルートグラス。1960年代。幾度か仕入れたことがある好みなモデルですが、ここまでボウルが細身の作りは初見でした。器丈20.8センチ、食卓ですらりと佇みます。
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19th Century Römer glass
オランダ、或いはドイツで成形された宙吹きのレーマーグラス。古い風俗画で、似たカタチのグラスをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。有機的に空間を引き締める、カタチと色。古典的なスタイルを踏襲した19世紀の一品。
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Verre à Pied Soufflé
ガラスの質とやや円錐型のフット形状から、19世紀中期以前の古い品だろうことが推測できます。今の日本の暮らしにも自然と馴染む中庸な寸法が魅力です。南仏の骨董屋で掘り出した古手の宙吹きワイングラス。
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Verre à Pied soufflé
傾ぎ少なく丁寧に仕上げられた実直で端正な佇まいと光に照らしたときに映るガラスの穏やかな揺らぎ。経験を通じて環境を克服し佳き仕事へと昇華させた、古き時代の職人の手跡。19世紀後期〜20世紀初期フランス。吹きガラスのステムグラスです。
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Verre pour Liqueur à fond Trompe l'œil
琥珀色のウイスキーやラムは、ティアドロップにより一層美しく。ガラス胎の透過を殆どしない程の厚みと、まるでシロップを垂らした水がそのまま凝固したようなニュアンス豊かな表情は、ずっと眺めていられ、酒の肴にすらできる気がします。19世紀フランス、トロンプ・ルイユのガラス酒器
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1950-60's Baccarat “Verre à Pied”
緻密な設計に基づき、熟練した職人によるマウスブローで仕上げられた器の佇まいは、実直でいてエレガント。バカラ社、1950年代〜70年代初期頃。美しい立ち姿の水用グラスです。
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1960's Baccarat “Flûte à champagne”
1970年代バカラ社、すらりと佇まう美しいフルートグラスです。スッと縦に長い21センチという高さに緊張を感じるプロポーション。食卓に品格を添えながら、時代特有のやわらかさは空間を調和させます。
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Poron en Verre du Languedoc
ガラス製造が近代化によりフランス全域へと普及する以前の19世紀初期頃まで、南フランスにおいて、その中心を担ったうちの1つがラングドック地方モンペリエ近郊です。ポロン。地域近郊の骨董屋で見つけた、小さなガラス酒器。
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18-19th Century Victorian Wine Glass
時代や国の個性を備えながら、現代の生活にも溶け込む抑制の効いた佇まい。無理なく保たれた均衡が魅力と感じます。1800年代半ば頃、英国。ジョージアン様式を踏襲した、ビクトリア時代初期のクランベリーグラス。
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Baccarat Verre à Liqueur
19世紀バカラ、ナポレオントロワ様式による金彩リキュールグラス。さり気なくて瀟酒な、19世紀後期の近代的ノーブルを感じる一品です。
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Verre Gobelet vers 1900
1900年代初頭に、リヨンのガラス工房より、デッドストックのゴブレ。整ったカタチの美しさと、垣間見えるわずかな揺らぎや傾ぎに潜む作り手の気配。プロダクト然とした全体を、作為のない職人の温もりや暖かさがそっと包み込んでいます。
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Saint-Louis 1960/70 Verre à Vin Rouge
所謂現代のブルゴーニュ型にも似たカタチは、当時のクリスタルガラスとしてはとても珍しいです。コンサバティブでありがらも非俗には陥らず、繊細で端正なエレガンス。1960年代〜70年代初期頃、サンルイ。クリスタルのワイングラスです。
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Verre à Pied Soufflé
すらりとした立ち姿はなんてことなく、けれど細部を眺め気づく「ちょっと良い」。古道具であることと生活道具であることが、過不足なく同居したステムグラス。
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