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古いものを長く使い続けるヨーロッパには、文化の影を残した古物が未だに残っています。長い時間を経て今の時代まで残っていた古物が昔を知る頼りになり、そうして知った昔が今をほんの少し豊かなものにしてくれる。暮らしの道具として、ただ眺めるものとして、知識の源泉として。様々な角度から古物をお楽しみいただければと思います。
Beurrier en Faience fine
18世紀以来、伝統的なファイアンスと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続けたフランスの陶工たちが生み出した、固有のマチエールと造形。儚さとブルジョワ的穏当な実直さを纏った、作陶最盛期、19世紀初期頃のファイアンスフィーヌ。
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Boch Frères Assiette Anciennne
ベルギー東部、ボッホ・フレール社より。イギリスから、フランスを経てベルギーへと伝え渡った伝統装飾。連続する藍の装飾模様をあしらった、爽やかで上品な絵皿です。
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Petite Soupiere ou Bouillon en Faience fine
ゆららかな艶を帯びたきめ細やかな象牙色の陶肌。近代的に佇まいつつ香る前時代の優美軽快な貴族文化。ファイアンスフィーヌの蓋付き保存器です。
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Bordeaux Plat à Barbe
この道具を用いたもっとも有名な職業人といえば、『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』のフィガロでしょう。婉曲したリムに頬を乗せ、くぼんだ見込みに髭を剃り落とす。かつての髭剃り師のための陶皿です。19世紀、ボルドー窯。
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Creil et Montereau Plat Octogonale
経年による削剥したリム縁や見込みの無理のない表情。僅かに磁器質を帯びた陶胎としっかりとした重たさによるタフな印象。1900年代前期クレイユ エ モントロー、モントロー製陶所。復刻品の初期型、オクトゴナルの大皿です。
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Plat en faience fine XVIIIeme Siècle
フランス東部からの出物は、恐らくはロレーヌ公国領リュヴィル、或いは近郊で作陶されたものと考えられます。パリのポントシューとはまた異なる文化を築いた、テール・ド・ロレーヌとも呼ばれる18世紀後半の初期ファイアンスフィーヌです。
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Plat de viande en Faience de Moustiers
18世紀南フランス、ムスティエの大ぶりな輪花鉢。珍しい片口は、肉汁を注ぐために付けられたもの。この種の器としては「レシュフリット」と呼ばれるテラコッタの肉焼用オーブンウェアが知られますが、プロヴァンスの裕福な家庭で供された大らかな食事の景色が思い浮かぶようです。
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Luneville Assiette Ajourée
フランスらしい上品でやさしい白釉に、細やかで繊細なレリーフによる西洋的クラシック。籠(パニエ)をモチーフとした、透かし模様の装飾リム皿。リュネヴィル。
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English Pearlware Panier Lim Plate
フランスにおいて愛好されたことで知られる意匠ですが、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのはイギリスでした。19世紀初期、パールウェアの小さな装飾リム皿です。
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Piatto Maiolica Sassuolo
素朴ながら有機的な優雅さを感じるリム装飾はイタリア固有のもので、存在を知ってからずっと探し求めていましたが、ようやくと出会うことができました。18世紀北イタリア、ボローニャ近郊の古窯、サッスオーロよりマヨリカ陶のリム皿です。
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Jussy Petite Assiette Octogonale en faience fine
サヴォワ地方、シャルモン兄弟によるジュシー窯。レリーフのないプレーンなリム装飾のオクトゴナル皿です。常々探していますが、ほとんど見かけることのな希少な作り。漂うモダンには、どうしようもなく惹きつけられます。
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Wedgwood Whiteware Small Pot
柔らかな陶胎に描かれた繊細で瀟酒な彩り。英国らしい洗練された作陶と淡く確かな東洋情景。折衷に留まらない、羨望を近代的感性で昇華させた、当時の英国人独自のセンスに心惹かれます。19世紀初期、英国ウェッジウッドのホワイトウェアです。
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Assiette en Faience de Moustiers XVIIIème
細やかなギャザー装飾に、ほんのごく僅かな朱を帯びた、まろやかで瀞みある白錫の釉調。穏当でおおらかなエレガント。ムスティエ古陶器独自の美観を備えた、美しい一品。
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Victorian Child's nursery mugs 1830-40’s
モチーフが誘う物語。使い手の子供たちの無邪気な話し声まで聞こえてきそうな。いつの時代も変わらない温かさ。1800年台初期、パールウェアの幼児用カップです。
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Jatte en Faience de Moustiers XVIIIème
民衆文化と宮廷文化の均衡と共存。土地、地域の文化的特質を存分に備えながら、室内装飾として、ただ静かに中立的にたたずまう。18世紀南フランス、古手ムスティエの輪花深鉢です。
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English Creamware Octogonal Plate
菱形のレリーフ装飾を低温焼成で仕上げたオクトゴナル、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのは(あまり知られていませんが)イギリスです。スタッフォードシャー州、18世紀後期のクリームウェアです。
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Assiette Blanche Bordeaux 1845 - 1865
前時代のファイアンスフィーヌや英国陶器の流れを未だ微かに残した、新しい時代を象徴するテールドフェール陶器。加えて他の窯とは異なる。ボルドー窯固有のニュアンスと佇まい。絶妙な塩梅に心惹かれる白釉皿。
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Compotier en faience fine XVIIIeme Siècle
東洋陶磁やマイセン磁器の伝統に倣いながら、18世紀フランスの感性で昇華させた藍の細枝模様は、俗にシャンティイ柄とも呼ばれ、当時のフランス上流階級で好まれた絵柄。推定最初期モントローのコンポート皿です。
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Beurrier en Faience de Moustiers XVIIIème
装飾的な器は所謂皿類と比べても、各部位における職人の「手(指)」が介在する領域が多く、そこには一層のパーソナルが宿ります。気候風土が育んだプロヴァンスの職人的美意識。ムスティエのブリエ。
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Chantilly Assiette en Faience fine
シャンティイ作陶、1790 – 1805年頃。革命前フランスのポントシュー製陶所を軸とした作陶初期の貴族性と、革命後のクレイユやモントローを軸とした作陶最盛期のブルジョワ性との狭間で、二世代を「橋渡し」をするかたちで、ごく短期間に存在感を示したシャンティイのファイアンスフィーヌ。
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Plat en faience du Nord
パリで見つけた18世紀の古いファイアンス。リムの刺繍装飾、ランブルカンと見込み中央に配された朗らかな花束。東洋陶磁やデルフト焼の影響下で、ルーアンやリールといった街を中心として流行し描かれた、北フランスの伝統的なスタイルによる一品です。
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1820-30's Choisy le Roi "Lim Plate"
成熟期のファイアンスフィーヌ。軽やかな陶胎と柔らかな純白施釉が魅せる美しさ。新古典主義的の模範とも呼べるようなレリーフ模様の上品さ。コバルトの真円の緊張と主張。1824-35年頃、ショワジールロワによる繊細優美なリム装飾皿です。
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Art Populaire sur Faïence fine
貴族、ブルジョワの人々に向けられた優雅さとフランスの地方文化が育んだ民芸的感興。1800年代初期北フランス。ドゥエ、或いはオマールか。ファイアンスフィーヌをキャンバスにして描かれたアールポピュレール。美しく愛らしい生活古陶。
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Faience fine "Ecuelle”
美しさと気品。慎ましやかな佇まいに、静かに引き込まれます。細かな欠損もありますが、それすら、古陶器固有の美質と個人的には感じます。1800年代初期ファイアンスフィーヌ、ごく上質なエキュエールの紹介です。
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Saint-Amand-les-Eaux Assiette
フランスらしい柔らかな白釉に、抑制が効きながら気の利いたデコレーション。真面目さと可愛らしさが佳い塩梅で詰まった絵皿は、洋の家庭料理を日々心地よく受け止めてくれることと思います。北フランス、サンタマン=レゾー。コバルドの転写絵皿です。
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Assiette ajourée en Terre de fer
上品で発色の良い白施釉のテールドフェールに、甘手故の柔らかな古色。サロンや夜会で酒の肴を添えて。そんな使いかたがされたのでしょう。19世紀末頃、小さな透かし模様のパニエリム皿。
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Carreaux Ponchon Faience
素朴なテラコッタ地に、ゆららかな白錫釉。素地と釉薬の膨張・収縮率が引き起こす自然な貫入は有機的で美しい。比して、きちりと切りそろえられた断面には、19世紀らしく、端正な市民社会の気配も漂わせており、その塩梅がちょうど良いなと感じます。19世紀フランス、ファイアンス陶のタイル。
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Pot couvert en faience XIXème Siècle
遠く東洋への思慕とパリの宮廷への憧憬は、フランスの田舎の気候風土が生んだマテリアルと、そこに暮らす陶工の作陶感性を通して、独自の美しさに昇華されます。18世紀フランス、ファイアンス陶の蓋付き保存器。
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Bylon Carouge Assiette Rond
現在のスイス連邦・ジュネーヴ州のジュネーヴ郊外南、北イタリア文化の影響が色濃く残る小さな街カルージュで、フランス系スイス人の貿易商アブラハム・ベロンとその一族が組織した時代のフランス式スイス陶器皿。
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Plat en Terre de fer
モダンデザインの萌芽が見えるモデリングに、古いフランスのクラシックを感じる良質な半陶半磁というマテリアル。使い込まれた白釉の古色もいい雰囲気です。シャルキュトリーにフロマージュ。そんな盛り付けが映えそうな白釉の大皿。
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Assiette Majolique Italienne XVIIème Siècle
からりとした空気と降り注ぐ陽光。乾いた陶肌と明るい絵付けからは、400年前から現代に至るまで変わらない、南欧の気候風土を感じます。17世紀、古き格式が漂う美しいマヨリカ陶皿。
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Plat en terre vernissée d’Auvillar
古くから存在した地場の工芸文化に、英国の影響も加わり、多様な作陶を行った19世紀フランス南西部の陶器の名産地オヴィラール。村の博物館にも同型、同色の品が所蔵されている象徴的な茶釉陶器を、幸運にも同地に住むディーラーから譲り受けることができました。
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Tasse en faience fine XVIIIeme Siècle
18世紀後期。フランス革命前アンシャンレジーム下、パリ近郊。初期ファイアンスフィーヌの小さなカップ。時代の息吹感じる美しい一品。
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Assiette en faience fine XVIIIeme Siècle
18世紀後期、フランス革命前アンシャンレジーム下、パリ近郊。象牙色の陶胎と彫刻的なレリーフ。絶妙なニュアンスの古色。惚れ惚れするほどに美しい、初期ファイアンスフィーヌのリム皿です。
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Luneville "Panier Lim Plate"
経年により刻みこまれた古色の無垢な美しさは、日常使いにおいて、添える料理を自然に魅せる一助となる纏う表情にこそ心惹かれました。1900年代前後のフランス、リュネヴィル社のパニエリム皿。
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Assiette 22.5cm en Faience Blanche
ちょっといい普通が暮らしを豊かにしてくれます。未使用のデッドストック品が纏まって入荷しました。半陶半磁器ならではのきめ細やかな施釉とシンプルなモデリングの白リム皿。
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English Pearlware Shell Shaped Dish
パールウェアというマチエールの美感と東洋的滋味の均衡。中洋折衷というよりは、羨望を近代的感性で昇華させた、当時の英国人独自のセンスを感じます。18世紀英国上質陶器。美しい藍彩輪花皿です。
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Tazza con piattino terraglia bianca XIX sec
成形感も釉調も、他の国の上質陶器では見ることのない、固有の趣きを湛えています。ボローニャを中心に、規模としては小さいながらも存在したイタリア半島の上質陶器「テライヤ (Terraglia)」の小さなカップ&ソーサーです。
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Loncghamp "Assiette modèle Sapho"
クラシカルな気配を湛えつつ、全体は描きすぎず控えめに落とし込まれており、落ち着いた印象。添えた料理を自然に引き立てつつ、食卓のさりげないアクセントにもなってそうですね。ファイアンスリー、ロンシャン。花綱文の装飾深皿です。
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Creil et Montereau "Tasse et sous tasse"
19世紀後期、クレイユエモントロー。手彩色によるちいさなカップ&ソーサーです。主要モチーフはカーネーションでしょうか。植物の愛らしさが、ごく上品に描かれています。有機的でいて保たれた均衡、さらさらと流れるような筆触。素敵な一品です。
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